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すじ彫りの功罪

遅くなりましたが、いよいよこのテーマで。(お待たせしてすみません!)
詳しくはこちらのコメントをご覧頂くとして、簡単に言えばなんでもかんでもスジボリにするのは如何なものかということなのですが。

初めに私の立場を明確にしておきますと、私はすじ彫り至上主義です!
いや、”だった”というのが正しいんですが、いずれにせよ私はスジボリにはこだわりがあったので、このテーマを振って頂くには申し分ない人選だと思いますw

さて。私がプラモを本格的に始めたころはちょうどスジボリが一般化してきたころではないかと思います。キットもまだ凸モールドが多かったし、作例とかもまだ両方あったと思います。そしてスジボリの作例を見たときに「これはリアルだな!」と思い私も試行錯誤しつつするようになりました。

凸モールドのほうがそれらしいとのご意見もありましたが、私が航空祭などで見た機体はあまり凹凸もなく、あくまでもパネルの合わせ目であって、細い溝になってるほうがそれらしいと思ったためです。

凸モールドは古臭い。そもそもなぜ凸モールドだったのか。もしかしたら金型製作の都合とかでそうなってただけなんじゃないかと思っていました。
もし私が開発者なら凸にするかな?だって溶接してるわけじゃないし、あくまでパネルとパネルの合わせ目だからスジになってるのが自然だと思うのです。
もしかしたら木型を元にできた金型にスジを掘りこんでいったから結果的に凸モールドになっちゃったのではないかと。(金型技術のことはわからないのでいい加減な意見ですが)

だから凸モールドこそ私にとっては不自然・不完全な表現=凸モールドはダサい・古い=スジボリこそ正解!というのが長いこと私の認識でした。


しかしそのせいで私もスジボリにこだわりすぎてた部分があります。スジボリの効力を過信するあまり図面を見ながら出来るだけ正確にスジボリをすることにこだわってた時がありました。

でもそれは間違いだったんです。
図面だとどんなパネルの合わせ目も同じ線で表現されちゃうんですよ。
しかし実際はパネルが重なって段差になってたり、動く部分で深いスリットだったりと場所によって表情がいろいろあるんですよね。
だから何でもかんでもスジ彫れば良いというわけじゃないというのに最近気づきました(遅っ!)

ちゃんと場所によって表現を変えていく。スジボリが正しいとか凸がダメとかじゃなくて、その場所に合った表現をするべきなんですよね。
それがいいのはわかってるんですが、これが難しいんですよ~
その為には機体の形状がちゃんとわかっていないといけないわけで、そこまでの細かいリサーチをし、反映させていくのって大変!

そういえば最近出た造形村の屠龍は場所によってパネルラインが段差で表現されてたりしてましたっけ。
メーカー側でそこまでリサーチしてもらえれば助かりますが、そこまで求めてはいけませんな。

キ45改丁 二式複座戦闘機 屠龍(造形村 1/32)

ということで、パネルラインの表現にはもっといろんな方法があっていいように思います。ここに関しては飛行機プラモは止まっちゃってますよね。その辺の表現を考えながら何か作ってみたいと思っています。


ちょっと前に零戦始めようとしたのはその為だったんですよね。零戦は資料が山ほどあるし、表面の感じもわかるのでいいかな~と思ったのですが・・・肝心の零戦に気持ちが乗らず・・・別の機体でチャレンジしたいと思います。

サフについて考える。

ようやく引っ越し作業も完了!新しい生活が始まりました。
まだうちの中は段ボールだらけですが、最低限のネット環境を最優先で構築!
まだ家の片付けの合い間での作業となりますが、ゆっくりと模型活動も再開します!

更新が滞ってる間、何といってもスケビの連載が始まるという大きなニュースがありました。

真っ先にその宣伝をしたいところですが、プラモの古狸さんから大変興味深いテーマを問いかけていただきましたので、自分のことより先にそちらの話題をいってみたいと思います。

詳しいことはコメントを見ていただくとして、大まかにいうと・サーフェイサーを吹くこと・スジボリについての2点に関してご指摘いただきました。
こういった疑問を投げかけていただけるのは大変うれしいです!自分と違う意見を言っていただけるのは気づかないことを気づかせていただけるので、私としてはとてもありがたいです。まずはお礼を申し上げます。

いずれも私も最近よく考えるテーマで、いつか話題にしようと考えていました。どっちも私なりの意見があるので、まずは「サフを吹くこと」に関して私なりの見解を話したいと思います。
お断りしておきますが、これはあくまで私の考えでして、一般的なものと違うかもしれません。そこはあらかじめご理解ください。
コメントの全責任は私だけにありますので、ご批判はぜひ私にお願いします。

頂いたご意見としては、「なぜインジェクションキットに当然のようにサフを吹くのか」
サフは古狸さんが言われてるように、劣悪な表面を均すために吹くものだと私も思います。
そして結論から言えば私も表面を均すために吹いています

昔のキットに比べたら今のキットは十分表面が綺麗なんだから、わざわざサフなんか吹かなくてもいいのではないか、というご意見だと思いますが、私の場合綺麗な表面のまま作ることはまずありません。

確かにキットの状態は昔のものと比べると綺麗だと思います。
しかし作っていく過程でパテを盛ったり、金属・瞬間接着剤などいろんな素材を使ってディテールを作っていくことになります。
そのようないろんな素材の上に直接塗装をすると、下地の素材感がどうしても出てしまうんです。
特にパテ・プラ・金属は素材の質感が全然違うので、必ずわかります。
そういった下地の素材の質感を統一させるためにサフを吹くというのが一つ。

そしてもう一点はもう一つのテーマにもつながるのですが、私は基本的にスジボリを掘りなおします。
そうすると掘りミスや間違ったスジボリを埋めるためにサフを盛ったりして、全体的にペーパーを当てることになります。
自然、私の作り方だとほぼ全面ペーパーがけをすることになるので、表面は荒れてしまうんです。
そういったペーパーの細かい傷等を消すためにもサフを吹くという作業が必要になってしまうのです。

そして、サフを吹くと表面の具合がよくわかるんですよね。パーティングラインが消えてなかったり、合わせ目が汚かったりとか不思議とよくわかるんです。だから最終的な表面処理の確認という意味合いもありサフを吹くようになりました。

簡単に言えば「せっかくの綺麗なキットを汚しまくってるからサフを吹かざるを得ない」=私の技術が未熟だからということになるかと思います。


実は私としてもサフを吹くことに最近ちょっと疑問を感じてました。
疑問の意味合いがちょっと違うんですが、なんかサフを吹くと塗装の厚みが出ちゃって柔らかさ?プラモっぽさ?が出ちゃうというか・・・金属的な硬さ?薄さ?が出ないというか・・・な~んかもったりとしちゃう気がするんですよね。

だから最近は出来るだけサフは薄~く吹くようになりましたが、それでもやはり吹かないということはないと思います。
私の下地処理の自信のなさの表れと言えるかもしれません。


長くなりましたが、私がサフを吹く理由はそのまんま「下地を均すため」ということになります。
よく「塗装の食いつきをよくするため」とかいう解説も見ますが、サフにしても塗装にしても薄く塗ったらマスキングとかで簡単にはがれるので、こういった理由で吹くならあまり意味がないと思います。(あくまで私の意見)
私の場合は”塗装の下処理”ではなくて”工作の最終仕上げ”としてのサフ吹きとなります。

私も雑誌のHow toを鵜呑みにして考え無しに吹いてるわけじゃなくて、自分なりに考えてこのやり方にたどり着いたということです。皆がやってるからというわけではありません。
こんな意見でご納得いただけるかわかりませんが、どうでしょうか?